この夏、北海道を周遊するクルーズトレイン『ロイヤルエクスプレス号』の試運転が始まり、昨日7月29日(水)、釧網本線を走り清里町にやってきました。
15時少し前に、JR清里町駅を通過していきました。その様子を撮影してきました。今回は試運転なのでお客様は乗車していません。
(素人撮影につきブレが酷いですが、何卒ご容赦ください。)
清里町駅は残念ながら列車は通過してしまうので、車両をじっくりと観察することができませんでした。そこでこの後、列車の次の停車駅である知床斜里駅へ向かいました。
知床斜里駅周辺では、鉄道ファンや観光客、新聞社のカメラマンの方など、すでに多くの人がいて、普段は見られない豪華で斬新なブルーの車体にカメラを向けていました。
私も早速、撮影開始です。
先頭はDE15形というディーゼル機関車が重連(2両連結)で列車を牽引します。黄色一色で塗装された車体が目を引きます。
ディーゼル機関車の次に連結されている白い車両は「電源車」です。『ロイヤルエクスプレス』は直流方式の電車なので、直流電化されている路線でしか自走できません。北海道は多くの路線が非電化で、札幌近郊の電化区間も交流方式ですので、北海道内では『ロイヤルエクスプレス』は自走できないのです。そこで、前述のディーゼル機関車が牽引するわけですが、架線から電気の供給を受けられない道内では、列車内で使う電力がまかなえないため、発電機を搭載した「電源車」が必要なのです。
以下は、『ロイヤルエクスプレス号』の写真です。ディーゼル機関車2両、電源車1両、そして『ロイヤルエクスプレス』の車両が5両の合計8両編成の長い車体は、プラットホームの長さでは収まりきらず、はみ出して停車しています。知床斜里駅は普段は1両か2両の普通列車しか走っていませんので、とにかく圧倒的な存在感でした。
よく見ると中央に「HOKKAIDO CRUISE TRAIN」のロゴが入っています。
『ロイヤルエクスプレス』は、2017年から横浜駅-伊豆急下田駅間で運行されている観光列車です。今回、この豪華な車両を使って北海道を周遊するクルーズトレインが運行されることになりました。『ロイヤルエクスプレス』の運行は、2020年夏に計5回が予定されていましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた万全の準備に時間を要することから、初回(8月14日発)と2回目(8月21日発)の運行を中止し、3回目(8月28日発)から運行されるということです。その後、4回目(9月4日発)と5回目(9月15日発)が、それぞれ3泊4日の日程で運行される予定です。清里町内での「初運行」は8月29日(土)になる予定で、今から本番の運行がとても楽しみです。
ちなみに、今回運行される『ロイヤルエクスプレス』の3泊4日の旅行代金は、ひとりあたり税込68万円(2名1室利用の基本料金)。1回の運行あたりの定員は30人で、2020年運行分は計150人の応募枠に対し、のべ1232人の応募があり、当選倍率は平均約8.2倍だったそうです。